miiboDesigner の岡大徳です。
会話型AIの性能を大きく左右する重要な要素、それが「追記プロンプト」です。今回は、認知心理学におけるワーキングメモリの概念を活用した、より効果的な追記プロンプトの設計方法についてご紹介します。
ワーキングメモリとは
ワーキングメモリは、情報を一時的に保持しながら処理を行う認知システムです。例えば、電話番号を聞きながらメモを取る際、数字を一時的に記憶し、書き写すまでの間保持する機能がこれにあたります。
特徴:
容量に制限がある
情報の保持と処理を同時に行う
新しい情報が入ると古い情報が更新される
miiboのプロンプト構造とワーキングメモリ
miiboのプロンプト構造から、ワーキングメモリの特性を活かすように設計することができます:
会話履歴の役割
直近の対話内容を一時的に保持
文脈理解のための作業領域として機能
新しい対話に応じて自動的に更新
追記プロンプトの特性
具体的な指示を最後に配置
回答生成に直結する情報を優先的に処理
Why(目的)・What(内容)・How(方法)の3要素で構成
効果的な追記プロンプトの実装例
目的:ユーザーの質問に対する正確な回答を生成するために、
内容:過去3回分の会話履歴と最新の質問を参照して、
方法:以下の3つのステップで回答を構築してください
1. 質問の意図を特定
2. 関連する情報を抽出
3. 論理的な構成で回答を生成
この構造により:
処理すべき情報が明確化
作業の優先順位が確立
回答の品質が向上
Q&A
Q: 追記プロンプトの更新頻度はどのくらいが適切ですか?
A: 会話の文脈や目的が変わるタイミングで更新することをおすすめします。ワーキングメモリの容量制限を考慮し、一度に処理する情報量を適切に調整することが重要です。
miiboの詳細なFAQについては、以下のURLをご覧ください: https://daitoku0110.net/faq/
miiboコミュニティ最新情報
コミュニティでは、様々な分野での追記プロンプトの活用例が共有されています。皆様の実践例もぜひシェアしてください。
miiboコミュニティはこちら:https://www.facebook.com/groups/miibo
miibo掲示板はこちら:https://www.reddit.com/r/miibo/
まとめ
ワーキングメモリの特性を活かした追記プロンプトの設計により:
情報処理の効率化
回答精度の向上
文脈理解の改善
が実現できます。ぜひ、ご自身のプロジェクトでも試してみてください。
それでは、また次回のニュースレターでお会いしましょう! miiboを楽しんでください!
miiboDesigner岡大徳:https://daitoku0110.net/
miiboガイドページ:https://daitoku0110.net/miibo-guide/