miiboDesigner の岡大徳です。
今回は、プロトアウトスタジオでtadokuno氏が手がける「LLMで和歌をたしなむ?!」プロジェクトの全貌をお届けします。miiboとHugging Faceを駆使して、日本の伝統文化である和歌とAI技術を融合させた革新的なアプリケーションの開発過程を、技術的な側面から詳細に解説します。
プロジェクト概要:AIが選ぶ和歌と画像で感性を表現
tadokuno氏の「今の気持ちを伝えたい」プロジェクトは、ユーザーの感情や情景をAIが理解し、適切な和歌を選択し、さらにその和歌をイメージした画像を生成するという、これまでにない体験を提供します。
主な特徴
miiboのAIチャットボット機能を使用した和歌選定
Hugging Face Inference APIを利用した画像生成
ノーコード開発によるスピーディーな実装
技術的実装の詳細
miiboの活用:和歌選定AIの実現
エージェント設定 プロンプト:
あなたは和歌選定AIです。
ユーザーが入力したキーワードに基づいて、関連するものを過去の和歌から3つ選択してください。
作者不詳は禁止する。勝手に作るのも禁止、必ず実在の和歌にすること。
API活用
エンドポイント:https://api-mebo.dev/api
リクエスト例:
curl -H "Content-Type: application/json" -X POST -d '{"api_key":"MY_API_KEY","agent_id":"MY_AGENT_ID","utterance":"高揚している、紅葉、川が流れる","uid":"MY_UID"}' https://api-mebo.dev/api
Hugging Faceの活用:画像生成
選択されたモデル:
stabilityai/stable-diffusion-xl-base-1.0
stabilityai/stable-diffusion-2-1-base
stabilityai/stable-diffusion-3-medium-diffusers
sd-community/sdxl-flash
開発環境とファイル構造
開発環境:ローカルのLinux環境(WSL)
Webサーバー:Node.js
ファイル構造:
my-project/
├── .env
├── package.json
├── server.js
├── public/
│ ├── index.html
│ └── script.js
├── img/
│ ├── 生成された画像ファイル
開発プロセスと直面した課題
miiboエージェントの設定と和歌選定API実装
DeepLを使用した和歌の英語翻訳
Hugging Face Inference APIを使用した画像生成
生成された画像と和歌の合成
直面した課題と解決策
APIエンドポイントの修正(DeepL)
Content-Typeの適切な設定
Hugging Face APIの並列処理の制限への対応
エラー処理とタイムアウト対策
今後の展望と改善点
ローカルの画像生成AIの活用
Hugging Face API呼び出しのエラー時のリトライ機能実装
和歌の戻り値フォーマットの標準化
AIの応答品質低下問題の調査と対策
UIのデザイン改善
Q&A
Q: このプロジェクトでmiiboを選んだ理由は何ですか?
A: miiboは、カスタマイズ可能なAIエージェントの作成と、APIを通じた外部アプリケーションとの連携が容易であるため選ばれました。和歌選定という特殊なタスクに対して、柔軟にAIを調整できる点が大きな利点となっています。
Q: 画像生成に複数のモデルを使用する理由は何ですか?
A: 複数のモデルを使用することで、多様な画風や表現を生成し、ユーザーにより多くの選択肢を提供することができます。また、各モデルの特性を活かし、より適切な画像生成を行うことが可能になります。
Q: プロジェクトの今後の展開について、どのようなビジョンをお持ちですか?
A: 今後は、ローカルの画像生成AIの活用やUI/UXの改善を通じて、よりシームレスで高速な体験を提供することを目指しています。また、和歌以外の日本文学や芸術分野へのAI活用の可能性も探っていきたいと考えています。
miiboの詳細なFAQについては、以下のURLをご覧ください: https://daitoku0110.net/faq/
miiboコミュニティ最新情報
miiboコミュニティでは、tadokuno氏のプロジェクトに触発された様々な文化とAIの融合プロジェクトのアイデアが共有されています。
皆様も、miiboを活用して日本文化とAI技術を融合させるアイデアがありましたら、ぜひコミュニティでシェアしてください。他のユーザーとのアイデア交換が、新たなイノベーションを生み出す鍵となります。
miiboコミュニティはこちら:https://discord.gg/efYdWpvNWY
まとめ
tadokuno氏の「LLMで和歌をたしなむ?!」プロジェクトは、miiboの可能性を広げる画期的な事例です。このプロジェクトは以下の点で革新的です:
伝統文化(和歌)とAI技術の融合
miiboの柔軟性を活かしたカスタムAIエージェントの実現
複数のAI技術(miibo, Hugging Face)の統合
ノーコード開発によるスピーディーな実装
ユーザーの感性を重視した体験設計
このプロジェクトは、AIによる文化体験の新しい形を示すとともに、miiboの潜在的な可能性を明らかにしています。miiboユーザーの皆様も、この事例を参考に、新しいアイデアや分野でのAI活用を検討してみてはいかがでしょうか。
技術と文化の融合は、私たちの生活や経験を豊かにする大きな可能性を秘めています。miiboを活用することで、そのような革新的なプロジェクトを、プログラミングの専門知識がなくても実現できるのです。
皆様の創造力と、miiboの技術力が結びつくことで、さらに多くの興味深い取り組みが生まれることを期待しています。
それでは、また次回のニュースレターでお会いしましょう! miiboを楽しんでください!
miiboDesigner岡大徳:https://daitoku0110.net/
miiboガイドページ:https://daitoku0110.net/miibo-guide/