今回のポッドキャストでは、会話型AI構築プラットフォーム「miibo(ミーボ)」のナレッジデータストア機能について解説します。AIに専門知識を持たせたいけれど方法がわからない、プログラミングなしで簡単にAIを賢くしたいという方必聴の内容です。miiboデザイナーの岡大徳氏の知見をもとに、AIに知識を与えるためのRAG技術と実践的な活用法を紹介します。
miiboのナレッジデータストアは、最新の検索拡張生成(RAG)技術を使って、AIに専門知識を与える強力な機能です。たった3ステップで設定でき、AIのハルシネーション(事実と異なる回答)を大幅に抑制し、より信頼性の高い応答を実現します。この機能を使いこなすためのベストプラクティスも具体的に解説しています。
miiboとは?会話型AI構築の革命
miiboは、プログラミング不要で誰でも簡単に会話型AIを作れるプラットフォームです。社名の由来は「自分自身(Me)でも簡単にAI化できるボット(Bot)」という思いからきています。初心者からプロの開発者まで幅広く使える汎用性と、AI開発から運用までをサポートする豊富な機能が特徴です。
miibo(ミーボ)の特長は、さまざまなLLM(大規模言語モデル)を切り替えて使える「LLMフラット」な設計にあります。これにより特定のLLMに依存せず、用途やコストに応じた最適な選択が可能です。また、多様な外部サービスやデータと連携できる「Connect Everything構想」で、AIの活用範囲を大きく広げます。
ナレッジデータストアとRAG技術の威力
ナレッジデータストアは、AIに与える専門知識を保持するためのデータベースです。この機能の核となるのがRAG(Retrieval-Augmented Generation:検索拡張生成)技術です。AIが会話の文脈に応じて外部データを検索・参照し、より適切な応答を生成するこの仕組みには4つの大きなメリットがあります。
RAG技術の最大の利点は、AIがもともと持っていない最新情報や専門知識を反映できることです。さらに、AIが事実と異なる情報を生成する「ハルシネーション」を大幅に抑制できます。また、回答の根拠となったデータを示せるため応答の信頼性が向上し、必要な情報のみをプロンプトに挿入するためコスト削減にもつながります。
3ステップでAIに専門知識を与える方法
ナレッジデータストアの活用は驚くほど簡単で、3つのステップで完了します。まず設定画面からナレッジデータストアを開き、次に知識となるデータを追加します。最後に、ナレッジデータストアと接続するチェックボックスを有効にするだけです。
データの追加方法は多様で、テキストの直接入力、URLからのインポート、PDFなどのファイルアップロード、CSVやJSONの読み込み、Notionページからのインポート、API経由での登録などが可能です。特に重要なのは3番目のステップで、このチェックを忘れると、せっかく入れたデータが使われないので注意が必要です。
精度を高めるための3つのベストプラクティス
ナレッジデータストアの精度を高めるには、3つの重要なポイントがあります。まずベースプロンプトでの応答コントロールです。AIにナレッジデータストアの情報だけに基づいて答えるよう明確に指示し、情報がなければ「わかりません」と答えるよう設定します。
次にプロンプト構造と見出しタグの使い方です。ベースプロンプトでは見出しタグを使って構造化できますが、ナレッジデータストア内のデータには高レベルの見出しタグを使わない方が良いとされています。これはAIが全体指示と参考情報を明確に区別できるようにするための工夫です。
最後にデータ入力の工夫です。一つのデータに一つの話題を含め、データフォーマットを統一することで、AIが必要な情報を素早く正確に見つけやすくなります。これらの工夫により、AIは与えられた知識をより意図通りに活用できるようになります。
まとめ:AI活用の可能性を広げる
miibo(ミーボ)のナレッジデータストア機能は、専門知識を持ったAIをプログラミングなしで作れる革新的なツールです。この機能を使えば、あなたの仕事や趣味の分野で、信頼性の高い専門家AIを簡単に構築できます。AIへの専門知識の付与が身近になることで、より実用的なAI活用の可能性が広がります。
このポッドキャストを聴いたあなたも、どんな知識をAIに与え、どのように活用するか想像してみてください。仕事の効率化、専門知識の継承、趣味の探究など、AIとの新しい協働の形が見えてくるかもしれません。
NotebookLMに提供したソース「miibo(ミーボ)のナレッジデータストアの使い方を解説!」:https://daitoku0110.net/miibo-datastore/
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