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miiboで実現!老舗町工場が新規事業で会員53名増加を達成した秘訣
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miiboで実現!老舗町工場が新規事業で会員53名増加を達成した秘訣

布施精密発條が語る、会話型AIによる付加価値創出と顧客ニーズ把握の新手法
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東大阪で60年以上続く老舗バネメーカーの布施精密発條株式会社が、miiboベースのGMO即レスAIを活用して新規事業の会員数増加に成功しました。同社は司法試験のオンライン個別指導「STUDY FOR ALL」において、判例検索AIチャットボットを導入し、わずか2ヶ月で会員53名増という成果を達成しています。少人数運営という制約の中で、会話型AIがサービスの付加価値向上と業務効率化を同時に実現した事例として注目を集めています。

本記事では、布施精密発條がGMO即レスAIを導入した背景から実際の効果まで、具体的な数値と共に紹介します。月間300件以上の判例検索対応の実現、会員数の顕著な増加、顧客ニーズの効果的な把握という3つの成果を中心に解説します。さらに、IT導入補助金を活用した導入方法についても触れ、同様の課題を抱える企業の参考となる情報を提供します。

老舗製造業が挑む新規事業とAI活用の背景

布施精密発條株式会社は、主力のバネ製造事業に加えて、2022年から司法試験のオンライン個別指導「STUDY FOR ALL」を開始しました。この新規事業において、サービスの付加価値向上と差別化を図るため、判例検索機能としてGMO即レスAIの導入を決定しています。同社のサイト運営担当の野田氏によると、単なるお問い合わせ対応の負荷軽減ではなく、受験生が自由に判例検索できる機能を提供することで、サービスの魅力を高めることが主目的でした。

導入の決め手となったのは、IT導入補助金への対応でした。補助金対象ツールを探していた同社にとって、GMO即レスAIは理想的な選択肢となりました。限られたリソースで新規事業を運営する同社にとって、コスト面でのメリットも重要な要素でした。

事務作業を1人で担当するという厳しい人員体制の中、既存のバネ製造事業と新規事業の両立は大きな課題でした。この状況下で、AIチャットボットによる自動化は業務効率化の切り札となることが期待されていました。

月間300件以上の判例検索を実現した導入効果

GMO即レスAIの導入直後から、顕著な効果が現れました。リリースやXでの告知に対して即座に反応があり、AI活用の判例検索という新しい取り組みが注目を集めています。特筆すべきは、月間300件以上という高い利用頻度です。この数字は、サービス利用者にとって判例検索AIが実用的なツールとして定着していることを示しています。

回答精度の高さも大きな成果です。利用者からは「解決した」という肯定的な回答が多く寄せられており、AIチャットボットが実際に役立っていることが実証されました。この高精度な回答は、GMO即レスAIのサポートチームによるチューニングの成果でもあります。専門的な法律用語や判例情報を扱う難易度の高い分野において、実用レベルの精度を実現できたことは、miiboの技術力を示す好例といえます。

業務効率化の面でも大きな改善が見られました。1人で事務作業全般を担当する野田氏にとって、AIによる自動対応は業務負担の大幅な軽減につながりました。既存事業と新規事業を兼務する中で、問い合わせ対応の自動化により、より戦略的な業務に時間を割けるようになっています。

会員数増加と顧客ニーズ把握という副次的効果

最も注目すべき成果は、導入後2ヶ月で53名の会員増加を達成したことです。月間の新規会員数の伸び率が導入前より向上しており、判例検索AIがサービスの付加価値として機能していることが明確になりました。サイト訪問者数も増加しており、AIチャットボットの存在がサービス全体の認知度向上にも貢献しています。

もう一つの重要な発見は、顧客ニーズの把握が容易になったことです。GMO即レスAIの管理画面では会話ログを簡単に確認でき、有人対応では把握できなかった潜在的な疑問やニーズが可視化されました。受験生が何に困っているか、どのような情報を求めているかが明確になり、この情報は今後の講座開発にも活用される予定です。

データ分析の観点からも、会話ログは貴重な資産となっています。従来の問い合わせでは得られなかった幅広い質問内容から、サービス改善のヒントを得ることが可能になりました。このような顧客インサイトの獲得は、新規事業の成長戦略を立てる上で極めて重要な要素となっています。

今後の展開とIT導入補助金活用のメリット

布施精密発條は、現在の判例検索機能に加えて、サービス全般の問い合わせ対応へとAIチャットボットの活用範囲を拡大する計画です。よくある質問への対応など、より幅広い用途での活用を検討しており、さらなる業務効率化と顧客満足度向上を目指しています。この段階的な拡張アプローチは、リスクを抑えながら着実に成果を積み上げる賢明な戦略といえます。

IT導入補助金の活用も重要なポイントです。GMO即レスAIはIT導入補助金2025の対象ツールとなっており、導入コストの負担を大幅に軽減できます。特に中小企業にとって、初期投資の削減は導入の大きな後押しとなります。補助金を活用した導入サポートも提供されており、技術面だけでなく資金面でも支援体制が整っています。

GMO即レスAIの強みは、実際にAIチャットボット導入・運用経験を持つメンバーによる伴走支援です。ナレッジの整理方法から運用方法まで、実績に基づいた具体的なアドバイスを受けられることは、初めてAIを導入する企業にとって心強いサポートとなります。

まとめ

布施精密発條の事例は、老舗製造業が新規事業でmiiboベースのAIチャットボットを活用し、具体的な成果を上げた好例です。月間300件以上の利用、2ヶ月で53名の会員増加、顧客ニーズの効果的な把握という3つの成果は、会話型AIの実用性を明確に示しています。少人数での運営という制約を、テクノロジーで克服した同社の取り組みは、同様の課題を抱える多くの企業にとって参考となるでしょう。IT導入補助金の活用も含め、会話型AIの導入は中小企業にとって現実的な選択肢となっています。

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